食べてから便になるまでの時間と便の作られ方について★

食べてから便になるまでの時間と便の作られ方について★
 
食べた物を消化・吸収し、不必要なものは便として排出。
 
これは私たちの体内で何気なく行われている消化活動ですが、冷静に考えてみたら本当にすごいことですよね!!
 
そんな中でも今回は、「食事で摂り入れた物がどのような流れで便となり、便になるまでにはどれくらいの時間がかかるのか?」
について分かりやすく解説していきたいと思います☆
 
この知識があると、うんちをした時に、いつ食べた物が出てきているのか大体の見当が付くようになります○
 
さらに、下痢や便秘になる仕組みも分かるようになるので、便通の悩みがある方もぜひ知っておいて欲しい知識です☆
 
体から出てくる便というのは、健康状態を示す重要なバロメーターなので、ぜひこの機会に人間の消化活動のスゴさを知りましょう♪
 

食べてから便になるまでの時間と便の作られ方について

 

● 食べてから便になるまでの流れ.

矢印が円を描いている

食べてからどのような経緯を経て便になるか? についてですが、まず食事で摂り入れた物はそのまま に運ばれます!

 

胃の仕事は、胃液によって食べた物を消化・分解することです★

 

そして胃液によって消化・分解されたものは次に 小腸 に運ばれます。

 

小腸の仕事は、胃液によって分解された物質の中で、体に必要な栄養分を吸収することです★

 

そして、でも消化されず、小腸でも吸収されなかったいわゆる残り物は、最後に 大腸 に運ばれます!

 

大腸の仕事は、運ばれてきた残り物に水分やミネラルを含ませて固形の便を作り、肛門へ運ぶことです★

 

そして肛門から便が排出されます!

 

要するに食べた物は… 小腸 大腸 の順に運ばれ、それぞれの働きの末に便として体外に排出されるという流れになります!

 

では、それぞれの消化器官が役目を果たすまでにかかる時間というのは一体どれくらいなのでしょうか?

 

● 食べてから便として出てくるまでの時間.

砂時計

まず初めに食べた物が胃に運ばれてきて、胃で消化・分解にかかる時間が約3~6時間。

 

胃から運ばれてきた物質の中で体に必要な栄養分を、小腸で吸収するためにかかる時間が約5~8時間。

 

胃でも小腸でも消化・吸収されなかった残り物を、大腸で便に変えて肛門へと運び出すまでにかかる時間が約15~20時間です。

 

ですが…

・作られた便の量が少ない.

・腹圧 (便を押し出す力) が弱い.

・新たに作られた便がやってこない.

などの要素によって、肛門まで運ばれたとしても、排出までに時間がかかる可能性があります!

 

ですので、胃で約3~6時間、小腸で約5~8時間、大腸で約15~20時間、ここに肛門にとどまる時間をプラスアルファすると、
食べてから便として出てくるまでに、約24時間~48時間かかるという計算になります!!

 

ただし!
食べる量や食べた物の消化の良し悪し、腸のつくりや長さ、健康状態など、様々な条件によってこの時間は個人差が生まれますのでご注意を!

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便になるまでの流れと時間が分かったところで、最後に下痢や便秘になる原因を見ていきましょう!

 

● 下痢になる原因.

お腹を壊した男性

下痢になる原因は大きく3種類あります!

1、分泌性下痢.

・期限切れのものを食べたり、食あたりなどで細菌に感染した時

・食物アレルギーや薬の副作用等で腸の粘膜に異常をきたした時

などに、腸の管の中の分泌液が過剰に分泌されて、その分泌液が便に多く含まれて下痢として排出されるもの。

 

2、運動亢進性(うんどうこうしんせい)下痢.

ストレスや生活習慣の乱れなどから自律神経が乱れ、腸の動きが過敏になって、
便が腸を通過するスピードが速くなることで便が十分に固まらないまま排出されるもの。

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3、浸透圧系下痢.

腸の管の中に、下剤やサプリメントなどに含まれる ”腸の外から水分を取り込もうとする成分 (浸透圧を上げる成分)” が増え、
腸の管がうまく便から水分を吸収することができなくなることで、水分の多い下痢のまま排出されるもの。

 

という様に3つの要因の中の何らかの要因によって下痢の症状が表れます。
 
食あたりや体調不良などから起こった、単発的な下痢に関しては自分の体の力で対処することがほとんどです〇
 
ですが!
原因の分からない下痢が慢性的に続くようであれば、何かしらの病気になっている可能性が高くなるので、
必ず病院に行って原因を突き止める必要があります★
 
大きな病気を引き起こさないために、下の記事を参考に普段から腸のセルフケアを行っておきましょう♪
 
続いて便秘になる原因についてです!

 

● 便秘になる原因.

お腹を壊してしまった女性

便秘は、「器質性便秘」と「機能性便秘」という大きく二種類に分けられます!

大腸が炎症を起こしていたり、大腸がんや消化管の手術後に起こる癒着などによって、消化物や便の通過を妨げることから起こるもの。

消化管を無理に通過しようとする際に傷ついたりするので、血便が出たりかなり激しい腹痛を伴う。

 

機能性便秘の中でも3種類のタイプがある。
1 弛緩性便秘…大腸の動きのメリハリがなくなり、便を大腸から肛門へ押し出す力が弱くなることで起こる便秘。 便秘の中で一番多い原因。
2 直腸性便秘…便が大腸に達しても、脳から”排便しなさい”という指令が正常に出されないことによって起こる便秘。 高齢者や便を我慢してしまう人に多い。
3 痙攣性便秘…ストレスなどで自律神経が乱れ、便を送り出すセンサーが過敏に反応してしまって上手に便が排出されなくなることで起こる便秘。
このように一言で便秘といっても様々な原因が考えられます!
 
器質性便秘に比べて機能性便秘の方が初期症状としては軽い傾向にあります!!
 
ですが、”便秘=悪い菌を溜め込んでいる” ということですので、慢性的な便秘は下痢同様に大きな病気の引き金となってしまいます。
 
腸内環境を整えることの他にも、腹圧を高めたり,自律神経を整えたりすることもスムーズに便を排出するという意味では大きく役に立ちます☆彡
 
便秘予防はあらゆるアプローチがあるのでぜひ覚えておいてください☆
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最後の一言

私たちの体内で何気なく行われている消化活動ですが、その構造や働きは非常に緻密で複雑です!!

 

ですが目に見えない働きのため、管理やケアをおろそかにしてしまいがちです×

 

消化活動に異常をきたすと、下痢や便秘につながるだけでなく、私たちの体に様々な悪影響を及ぼします⤵

 

ぜひこの機会に便や消化活動への意識を高めてくださいね♪

 

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