ランニングよりジョギングの方がダイエット効果が高い理由
● ランニングとジョギングの根本的な違いとは?
この両者は一言でいうと、”運動強度”が違います。
なんとなくランニングの方が激しい走りでジョギングの方が軽い走りというイメージは湧くと思いますが、もう少し具体的な違いを下の表で確認しましょう!!
ジョギング | ランニング | |
呼吸 | 喋っていても苦しくならない状態 | 喋る余裕もない状態 |
主に使う筋肉 | 下半身,特にふくらはぎ | 下半身を中心としたほぼ全身 |
目標心拍数 | 110後半~130後半 | 140~ |
やはりランニングの方がキツいことは明らかです。
ちなみに目標心拍数とは、「これぐらいの心拍数ならこれぐらいの運動強度になりますよ~」という目安だというふうに思ってください!
例えば心拍数が100だとすると、ジョギングの目標心拍数に達していないので運動強度としてはジョギング以下というふうに判断できます。
心拍数が150の場合は、ジョギングの目標心拍数を上回ってランニングの目標心拍数の値なので、運動強度としてはランニングのレベルだということが判断できます。
そしてこの目標心拍数に関しては、年齢や通常時の心拍数によって変わってきますので次のような式を用いて求めます!
運動時の心拍数の測定はもちろん、普段の脈拍を測ったり睡眠の質をレポートしてくれたりと様々な機能があって非常に便利です〇
● ジョギングがダイエットに向いている3つの理由.
理由1、脂肪の分解に必要な酸素の量が最適だから.
この理由に関しては順を追って説明していく必要があるので少々長くなるのですが、
まずダイエット目的で運動 (走る) に取り組むということは、「運動によって脂肪を燃やすこと」が一番の目的となります!!
脂肪を燃やすためには筋力トレーニングなどの”無酸素運動”よりも、ランニングやジョギングなどの”有酸素運動”の方が効果的とされていますが…
なぜ”有酸素運動”の方が脂肪燃焼に効果的なのか?
それは、脂肪を燃焼させるために多くの酸素が必要になるからです!
人間は運動をすると、脳が「脂肪を分解して運動するためのエネルギーに変えなさい」という指令を出します。
その指令を、脂肪を分解してエネルギーに変える細胞たちにスムーズに伝達されるために大量の酸素が必要になるというわけなんです☆
ですので酸素の供給が乏しい無酸素運動よりも、酸素が途切れなく一定量供給される有酸素運動の方が、
脳の指令がスムーズに脂肪を燃焼させる細胞たちに届くので脂肪燃焼に向いているというわけなんです〇
ではどうして運動強度が高く,酸素を多く取り込むランニングよりもジョギングの方が脂肪燃焼に向いているのでしょうか?
それは、ジョギングで取り込む酸素の量が脂肪燃焼に必要な酸素の量として最適だからです!
酸素を使って脳の指令を伝達すると言いましたが、酸素が供給されればされるだけ脂肪燃焼の指令を伝えられるわけではありません×
要するに「脂肪を燃焼せよ」という指令を出せる量に限度があるということです!!
例えば、脂肪燃焼の指令を伝えるために”50”の酸素量が必要だとします。
そこに”100”の酸素量を供給しても、結局は”50”が無駄になってしまいますよね!
この無駄な酸素の供給量というのが運動強度の高いランニングで生まれやすく、運動強度の低いジョギングでは生まれにくいというわけです!!
ただし!! 勘違いしてはいけないのが、
”運動強度が高いランニングの方が、ジョギングよりも脂肪燃焼に必要な酸素量を供給できている可能性が高い”ということです○
先ほどの例でいうと、酸素量が”50”必要なところに”100”供給してしまうことでロスが多くなるランニングですが、確実に限界の”50”の酸素量を供給することは出来ています。
ですが運動強度の低いジョギングの場合、
酸素量の限度が”50”のところを”40”や”30”しか供給できていない可能性があります!!
この状況を考えると、20分間ランニングした場合と、同じく20分間ジョギングをした場合とでは、確実にランニングの方が脂肪燃焼量は高くなります↑
そう思いますよね?
でも…「ランニングの強度で20分間走れる人は、ジョギングの強度なら30分間,40分間走ることができるでしょ?!」という点がこのテーマの最大のポイントなんです♪
例えば30分間のランニングをしたとします。
そして脂肪燃焼のための酸素量の限度が”50”のところにランニングで”100”供給し続けたとします。
そうすると、”50”×30分間で、脂肪燃焼のために供給した酸素量は”1500”となります。
一方,30分間ジョギングをして、酸素量の限度”50”に対してランニングより負荷が少ない分”40”の酸素量を供給し続けたとします。
そうすると、”40”×30分間で脂肪燃焼のために供給した酸素量は”1200”となって、ジョギングよりランニングの方が脂肪燃焼に向いているという結果になります。
が、しかし!
ランニングより負荷の軽いジョギングであれば確実に長時間続けられるので、
仮に40分間ジョギングしたとすると、酸素量”40”×40分間で”1600”となりジョギングの方がダイエットに効果的となります。
しかも酸素供給量のロスが全くありません!!
今説明したような状況が、脂肪燃焼とランニング&ジョギングの関係に当てはまるので、
ジョギングの方が運動強度は低いのにダイエットには向いているというわけなんです♪
さらに無駄に疲れることもないという点もジョギングが向いているプラス要素となります!!
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理由2 挫折しにくく継続がしやすいから.
ダイエットは、継続することができなければどんな効果的な手段であっても成功するに至りません×
言い換えると、「継続する」ということがダイエットの何よりも武器となります○
その点を考えたとき、運動強度の高いキツいランニングよりも、運動強度の低い楽なジョギングの方が継続できる可能性がはるかに高くなりますよね☆
さらにいうと、なるべく早く痩せようと躍起になってランニングに取り組み、仮に痩せられたとしても、
キツい印象が残っていると、痩せたと同時にランニングも辞めてしまってリバウンドしてしまう可能性が高まります×
ですが、痩せるまでに期間はかかっても無理のないジョギングを続けて痩せさえすれば、苦手意識がないので、
痩せた後も続けることが苦にならず、リバウンドの可能性も下がります◎
ダイエットで何より大事な継続のしやすさと、痩せた後のリバウンドの可能性を考えると、ランニングよりもジョギングの方がダイエットに向いていると言えます♪
運動に慣れていなかったり続けられるか不安な方は、ジョギングよりも負荷の軽いウォーキングからでも全然かまいません○
自分の体に合った継続しやすい有酸素運動から取り組むようにしましょう★
理由3 ふくらはぎの筋肉が発達しやすいから.
ランニングとジョギングの違いのところでも紹介しましたが、ジョギングは下半身の中でも特にふくらはぎの筋肉を多く使って走ります。
ふくらはぎは”第二の心臓”と呼ばれていて、下半身に下りてきた血液を上半身へ送り返すポンプの役割を担っています。
要するに、ふくらはぎの筋肉が弱っていると、下半身に血液が溜まりやすくなって体全体の血流が悪くなり、
ふくらはぎの筋肉が発達していると、下半身に下りてきた血液をスムーズに上半身に送り返すことができるので体全体の血流が良くなります○
人間は血液を循環させる時にもエネルギーを消費しているので、
血流が良くなって血液の循環量が増えるほどエネルギーの消費量、すなわち消費カロリー量が増えて痩せていきます!!
さらに人間は血液と共に体中に酸素が供給されています。
ですので”血流が良い=体中に酸素が行き渡っている”ということになるので、理由1で説明した脂肪燃焼の指令がスムーズに行われるようになります⤴
このように、ジョギングによってふくらはぎの筋肉を発達させることは想像以上のダイエット効果をもたらしてくれます◎
ランニングも全身運動なのでダイエットには繋がります。
ですがランニングよりも疲れずにダイエット効果を上げる”ふくらはぎ”が鍛えられるジョギングの方が、ダイエットの運動としては向いているというわけです☆
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最後の一言
今回紹介しましたように、同じ時間走るのであればランニングの方がダイエット効果は高くなりますが…
● 長時間続けやすい.
● 長期間継続しやすい.
● ふくらはぎが発達しやすい.
など、総合的に考えた時、運動強度は低くてもジョギングの方がダイエットに向いているという結論になります○
「激しい運動の方がダイエットに効果がある」という固定概念でダイエットのハードルを上げてしまっている人は、
もう少し気楽に考えて、ジョギングやウォーキングといった軽い負荷でダイエットに取り組みましょう★
何度も言いますがダイエットにおいて一番大事なことは、「継続すること」ですよ^^